日本でいちばん大切にしたい会社 坂本光司 エッセンスと感想

NHKのプロフェッショナル仕事の流儀に出演された敏腕ファンドマネージャー鎌倉投信の新井和宏氏の起業のきっかけとなった1冊。心に響く経営者の名言や座右の銘も多く、周囲の人々の為に働く経営者の情熱を強く感じました。

 

 

・会社の使命とは

冒頭に会社の゙一つ目゙の使命として、「社員とその家族を幸せにする」とあります。会社は株主のものなのだから、株主を一つ目に持ってくるのが筋じゃないの?と感じました。なぜ社員なのか。

それは顧客を満足させる財やサービスを生み出すのは社員以外いないからです。顧客満足度を高めるために社員を大切にせよということですね。顧客のneed,wantに応える社員は顧客以上に大切なのです。

株主重視の経営は短期的に数字が良くなったり、資金が集まったりするかもしれないけれど長期的にみると会社の継続という最重要命題を達成できなくなる可能性が高まってしまいますし、株主への貢献は他のステークホルダーの満足度を高めていけば結果としてついてくるのです。

 

・幸せとは

障害者を雇用する会社の編で、お坊さんのお話が出てくるのですが強く印象に残りました。「幸福とは、①人に愛されること、②人にほめられること、③人の役に立つこと、④人に必要とされることです。」

このうち、①以外は働くことによって得られます。家でだらだらしてTVを見ているだけでは幸せにはなれないんですね。障害者の方に働く幸せを与えている会社がこの世にある事に今まで気づきませんでした。

 

 

感想

世の中無数の企業が存在し、当然ながらそれぞれにファウンダーも経営者も存在します。会社の舵を取ろうとしたきっかけはひとそれぞれだと思いますが、お金が目当てで始めることは会社を世の中に必要不可欠な存在へと成長させることからは、結果的にかなり遠回りになってしまうのだなと感じました。

それと本の中で一貫して言われていたことが、中小企業の社長は経営成績の低迷を周囲のせいにすることが多いということ。不況、受注先、顧客、時代、周りのせいにしようと思えばいくらでもできてしまいます。原因はすべて自分にある、7つの習慣でいうインサイドアウトが個人においても会社という組織においても大事だと改めて教えられました。

最後に作中の名言を2つ!

 

「遠くをはかる者は富み
近くをはかる者は貧す

それ遠くをはかる者は百年のために杉苗を植う
まして春まきて秋実る物においてをや
ゆえに富有なり

近くをはかる者は春植えて秋実る物をも尚遠しとして植えず
唯眼前の利に迷うてまかずして取り
植えずして刈り取る事のみ目につく
故に貧窮す」 二宮尊徳

「努力をしたくても、がんばりたくても、がんばれない人々が真の弱者で、がんばれるのに、がんばらない人々は偽物の弱者だ」